登別温泉の約4分の3の源泉が湧き出る登別地獄谷。毎分3千リットルの湧出量、45度~90度の源泉温度、硫黄泉、食塩泉、明ばん泉、芒硝泉、緑ばん泉、鉄泉、酸性鉄泉、重曹泉、ラジウム泉と9つの泉質。ここは「温泉のデパート」。温泉は自然の恵み。登別温泉の約4分の3の源泉が湧き出る登別地獄谷。毎分3千リットルの湧出量、45度~90度の源泉温度、硫黄泉、食塩泉、明ばん泉、芒硝泉、緑ばん泉、鉄泉、酸性鉄泉、重曹泉、ラジウム泉と9つの泉質。ここは「温泉のデパート」。温泉は自然の恵み。

登別温泉、泉質、効能温泉、日帰り

登別万世閣の温泉

泉質 酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)
効能(適応症) 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、ぢ疾、慢性消化器病、慢性皮膚病、病後回復期、疲労回復、健康増進、高血圧症、動脈硬化症、糖尿病、慢性婦人病、冷え症、きりきず
禁忌症 急性疾患(特に熱のある場合)、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾 患、活動性の結核、高度の貧血、皮膚粘膜に過敏な人、特に光線過敏症の人、高齢者の皮膚乾燥症、その他一般に病勢進行中の疾患、 妊娠中(特に初期と末期)

※当館の温泉は、放流式(いわゆる掛け流し)を採用しておりますが、湧出する源泉温度が日々変化するため、適宜加水しております。

温泉分析書

登別万世閣の温泉

湯色を視る

硫黄泉といえば
白濁、青みある灰色が特徴。
地下から湧出するときは
無色透明で、空気で含有成分が酸化し色をもつ。

登別温泉、にごり湯

湯音を聴く

湯口からコポコポと流れ出る源泉。
当館では毎分80ℓを引き入れています。
1日に換算すると10万ℓ以上!

湯臭を嗅ぐ

硫黄泉は腐敗した卵のような
においも特徴。
実は硫黄自体は無臭で、
気化して発生する硫化水素が
独特の湯臭となる。

登別温泉、硫黄泉

湯気を含む

硫化水素を含んだ湯気は
痰を切れやすくする効果があると言われ、
硫黄泉は別名「痰の湯」とも。
一方、硫化水素が舞う温泉街は
どうしても車が錆びる…

湯花に触れる

湯船に沈む温泉成分が「湯の花」。
当館の大浴場にも
泥のように見える多くの湯の花が。
実は触れると軽く、
どろっとした重さもない。
登別温泉の「湯の花」は
家庭の入浴剤としても
販売されているのでぜひ売店へ!

登別温泉、湯の花

大塚教授に聞きました! 登別温泉豊富な泉質と効能を知る

大塚 吉則 教授

北海道大学名誉教授
大塚 吉則 教授

昭和54年北海道大学医学部医学科卒業。平成3年温泉医学の研究を開始、ミュンヘン大学温泉治療研究施設を経て、平成18年北海道大学大学院教授就任。温泉をはじめ健康科学、自然療法、保養地医学など自然環境を基にした健康づくりを日々研究している。

登別温泉といえば硫黄との臭いと、「温泉のデパート」と呼ばれるほどの多くの泉質で知られますが、豊かな森と温泉で過ごすことで、様々な効果が期待できます。
温泉・自然療法に詳しく、登別勤務の経歴もある北海道大学大学院の大塚教授に伺いました。

リラックスで効果もアップ、
登別温泉で入浴と森林浴を

自然豊かな環境に恵まれた登別温泉。森林内には遊歩道が整備され、その途中には溢れ出る温泉で天然の足湯を楽しめる場所もあります。川のせせらぎを聞きながら森の中を歩くと、心身ともにリラックスしてきます。ホテルに到着後はすぐに入浴するのではなく、部屋でお茶を飲んだり、温泉街をゆっくり散歩するのも良いでしょう。心身をリラックスさせてからの入浴は体にかかる負担が減り、その効果もアップします。

長い歴史をもつ硫黄泉の効能、
禁煙療法にも使われている

登別では温泉街に近づくにつれて、硫黄の匂いが立ち込めてくるのが分かります。「温泉地に来たな~」と実感できます。16世紀、中国で著された「本草綱目」という薬草の解説書があります。この書物によれば、硫黄泉は筋肉の凝り・手足の運動障害・皮膚病・脱毛などに有効とされ、「病気でなければ入ってはいけない」との記述もあります。日本では、硫黄泉の蒸気を吸うと痰の切れが良くなることから「痰の湯」とも呼ばれます。さらに興味深いことに、硫黄の匂いを嗅いでから煙草を吸うと不味く感じるそうで、フランスでは禁煙療法に使われています。

食塩泉は保温効果が高い
登別で実感した温泉療法の凄さ

登別温泉は旧泉質名で分類すると9種類の泉質を楽しめますが、例えば「食塩泉」の呼称は「ナトリウム塩化物泉」に変わり、さらに平成26年には鉱泉分析法指針が改訂され、いくつかの旧泉質名は使うことができなくなりました。ここでは、旧泉質名で説明することにしましょう。食塩泉は国内で最も多く、塩分と皮膚表面の脂肪・タンパクなどが結合して膜を作るため制汗作用があり、高い保温効果が特徴です。登別温泉には他にも重曹泉、酸性泉などもあり、色々な泉質を楽しめます。本来、温泉の効能を得るには適切な栄養管理・運動療法を行い、数週間は規則正しい生活を送ることが必要ですが、日帰りや1泊2日であれば、泉質を楽しんでリフレッシュできれば目的を達したと考えて良いでしょう。私が留学先のニューヨークから北大登別分院に赴任したのは26年前のことです。分院長から「入院した糖尿病の患者は皆、血糖値が改善して退院している」と聞いたときは、治療のための入院なのだから血糖値が改善するのは当然ではないかと思ったものですが、実際に勤務を始めて驚きました。温泉プールでの運動浴では温熱作用で筋肉の凝りや関節の痛みが和らぎ、浮力で足腰への負担が軽くなり楽に運動できる様子で、患者はとても楽しそうに水中運動を行っていたのです。また、温泉入浴により自律神経系、ホルモン分泌系、免疫系などが正常化されることを知り、温泉のもつ力の凄さを実感しました。

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温泉、子ども、貸出

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